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岡本綺堂「白髪鬼」

タイトルからフレッド・ブラッシーを連想してしまったが、あれは銀髪鬼だったっけ。
それはともかく、「影を踏まれた女」に続く怪談コレクションの2冊目である。今回は江戸時代のお話しは少な目で明治、大正の、つまり岡本綺堂が生きた時代のものが多い。江戸時代のものに較べると怪談というよりも、因果話とか奇譂とかといったほうがしっくりするような話が多い。まあ、これは冒頭で綺堂自身が述べているので、そのとおりなのだろう。とはいえ、それは恐い恐くないとはあまり関係がない。この短編集のなかでもっとも印象深かったのは「水鬼」で、これなんかは語り手から見れば怪奇なんてまるで関係のないただの殺人事件に見える。しかし、幽霊藻と呼ばれる水草をふところに抱く女の描写なんかは、それだけでぞくりとするほど恐い。恐怖に駆られて叫んだり、血の雨が降ったりなんてことはまったくない。それでも、そんなのより恐い。やっぱり、怪談はこうじゃなくっちゃね。

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