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写ルンですデジタル

aquilaさんのところでデジカメ話をしていて、そのときに「薄型コンパクトはかつての写ルンですを代替する位置づけになる」なんて話が出てきたので、ちょいと妄想(すいません。わざと誤読してます)。
写ルンですが写ルンですたる条件を考えてみると、大きなところはふたつ。ひとつは、どこででも手に入る、ってこと。コンビニやキオスク、土産物屋なんかで当たり前のように売っていなければならない。もうひとつは、使い捨てであること。写真さえ撮ってしまえば、カメラなんかいらないよ、っていう、いってみれば情報重視、モノ軽視の発想が具現化されていなければならない。これらをどうやってデジカメで実現できるのか、と考えると、これが非常に難しい。最初のネックは価格。取り扱い店の幅を増やそうとすれば、単価を小さくする必要があるが、写ルンですレベルまで下げるのはさすがに困難だろう。仮に安くできたとして、それが使い捨てになるかというと、これも難しい。デジカメは写ルンですと違って、ユーザがデータを取り出して写真に出来てしまう。そうなれば、おそらく手元に残ったデジカメは捨てられることなく、次の撮影機会を迎えるだろう。仮にそのときにデジカメを持っていなくても、家にあることを思い出せば、そうそう買い足す気にはならないだろう。これを防ぐには、ユーザがデータを取り出せないようにして、デジカメの回収とデータの引き渡しをいっしょにやればいいんだけど、そんな面倒なデジカメを買うひとはあまりいないだろう。
こう考えると、デジカメでは写ルンですを代替することはできないように思う。

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